【ナッツリターン事件】登場人物や事件の詳細を詳しく説明。

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本記事では、2014年に起きた『ナッツリターン事件』について登場人物や事件に詳細について詳しく説明していきます。

事件の名前は聞いたことあるけど、実際どんな事件なんだろう?登場人物は誰?

本記事を読んでいただければ、その疑問は解決できるはずです。

目次

ナッツリターン事件とは?

ナッツリターン事件とは?

2014年に起きた事件で、趙顕娥(チョ・ヒョンア)氏が、アメリカ・ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港から搭乗した機内で、客室乗務員が『マカデミアナッツ』を皿にあけるのではなく、袋のまま提供したことに不満を漏らし、チーフパーサー(機内サービス責任者)を機体から降ろさせるために滑走路から出発ゲートに引き返した事件。『マカデミアナッツ』を原因に、機体を引き返させたことで『ナッツリターン事件』と呼ばれるようになりました

趙氏が乗客した便は大韓航空86便であり、当時大韓航空副社長を務めていた趙氏は、自社の便を乗っていたことになる。

ヨコハチ

この事件は、非常に権力のある趙氏の度を越した職権乱用・越権行為なのでは?ということで世間から注目を浴びた事件になりました。

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事件の登場人物

趙顕娥(チョ・ヒョンア)

大韓民国の実業家で、父は韓進グループ代表取締役会長の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)。趙氏は長女である。
2013年3月、大韓航空の副社長に就任するが、ナッツリターン事件が原因で2014年12月に辞任。

CA(客室乗務員)

趙氏にナッツを提供した女性。最初に機内から降りろと命じられるも最終的に趙氏の標的はチーフパーサーに代わる。

チーフパーサー(機内サービス責任者)

男性で、機内サービスの責任者。最終的に趙氏に「CAの代わりに飛行機から降りろ」と命じられる。

事件の詳細

事件が起きた正確な日時は、2014年12月5日午前0時50分(現地時間)になる。

アメリカ合衆国・ジョン・F・ケネディ国際空港から大韓民国・仁川国際空港に向かう大韓航空86便(エアバスA380型機・機体番号HL7627)で事件は起きる。

本機のファーストクラスに搭乗した趙氏は客室乗務員が提供した『マカデミアナッツ』が袋のまま提供されたことに対し、サービスの質が悪いと激怒し、客室乗務員に機体から降りるように命令した。

それに対し、客室乗務員は趙氏に対し、『マニュアルに従った行動』と説明。その説明に対し、『それなら、マニュアルを見せろ』と激怒しながら説明を要求することになる。騒ぎを聞きつけたチーフパーサー(機内サービス責任者)が客室乗務員の代わりにマニュアルを見せようとタブレット端末を持って説明しようとするが、そのタブレット端末のロックを解除できず結局マニュアルを見せることが出来なかった。
その結果趙氏の怒りを更に掻き立てる結果となり、怒りの他先は客室乗務員からチーフパーサーに向けられ、『客室乗務員の代わりにチーフパーサーが降りろ』と命じられることになる。

趙氏は、現段階で搭乗ゲートに戻ることは無理と主張する機長に対し、半ば強引にチーフパーサーを下ろすために搭乗ゲートへ引き返させた。

その結果、チーフパーサー不在のまま20分遅れて出発し、11分遅れで目的地の仁川国際空港に到着した。

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逮捕までの流れ

2014年12月11日

国土交通部より趙氏の出頭要請が出される。

2014年12月16日

国土交通部は趙氏を検察に告発

2014年12月24日

趙氏に4つの容疑で逮捕状が請求された。

2014年12月30日

ソウル西部地検は趙氏を『航空保安法違反』と『強要』などの疑いで逮捕。

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裁判の流れ

2015年1月19日

ソウル西部地裁で初公判が開かれる。裁判の内容としては、乗務員への暴言は認めたものの航空保安法違反については否認。弁護側は「航路変更」を罪とする航空保安法に違反していないと主張するが、裁判官は弁護側の主張を退ける結果となる。

2015年2月12日

ソウル西部地裁は趙氏に対し懲役1年の実刑判決を下す。

2015年2月13日

趙氏はソウル西部地裁の判決は事実誤認と量刑不当があるとして控訴。

2015年5月

高裁での判決が決まる。裁判所は、『業務妨害罪』や『強要罪』で有罪とした一方、一審で有罪だった航空保安法上の航路変更罪は無罪とした。趙氏は猶予判決により釈放されることとなる。これに対し今度は検察側が控訴。

2017年12月21日

最高裁は高裁の判決を支持し、高裁で下された懲役10月、執行猶予2年の刑が確定した。

ヨコハチ

裁判としては、趙氏が猶予判決を勝ち取る結果になりました。

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事件の波紋

本事件は、調査の結果趙氏の不正を隠ぺいする目的で不都合な関係者の懐柔を画策したことが明らかとなり大きな波紋を呼んだ。

航空機から降ろされたチーフパーサーは会社から『自らの意思で航空機を降りた』と証言するよう強いられたこが判明し、大韓航空が会社ぐるみでこの騒動もみ消そうとした。

同時に、当時ファーストクラスに乗客していた唯一の目的者である乗客にも懐柔しようとしたことが判明する。

その結果、航空法違反と判断し大韓航空に行政処分が下されることとなる。

ヨコハチ

事件を隠ぺいしようとして行われた根回しが、全て公になったことでより非難が殺到した結果になったってことですね…

まとめ

大韓航空の副社長と務めていた趙氏は、自社の便に搭乗した際にサービスが気に入らないという理由で、搭乗ゲートに戻りチーフパーサーを降りさせるように命令した。これが『業務妨害罪』『強要罪』該当し逮捕されることになる。
この事件は、世界的にも大々的に取り上げられ韓国内では、同族経営などに対して大きな批判を呼ぶことになった。

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